漫画『ドラえもん』の主人公、ドラえもんが青いのは、工作用ネズミロボットに耳を齧られたからである。映画『2112年 ドラえもん誕生』でこの出来事についての詳細が描かれている。
のび太の玄孫、セワシは2122年8月30日、粘土でドラえもんを作っていたところ、耳が上手く作れず悩んでいた。セワシは工作用ネズミロボットに対し、ドラえもんの耳をもう少し似せたいと伝えたところ、ドラえもん自体の耳を齧ってしまった。ドラえもんは昼寝をしている最中で、工作用ネズミロボットの存在に気づいていなかった。
耳を齧られ「あたまテカテカ」状態になったドラえもんは、ショックから立ち直ろうと「元気の素」を飲もうとしたが、誤って「悲劇の素」を飲んでしまい、三日三晩泣き続けた。
ドラえもんのボディはもともと黄色いメッキで塗装されていたが、振動でメッキが剥がれ、地の青色が現れた。さらに、泣き続けたことで声も枯れてしまい、現在の「ドラ声」にもなった。
ドラえもんがネズミを嫌っている理由も、この出来事によるものだ。
なお、『ドラえもん百科』に掲載されているいわゆる「方倉設定」ではドラえもんが青い理由について、ネズミに齧られショックで青ざめたためとしている。