「1年の真ん中」は7月1日0時ではない

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 今年も残すところあと半分。12ヶ月ある月のうち6ヶ月が終わった。だが厳密に言えば、「1年の真ん中」は7月1日の深夜0時ではない。

 1年の日数は、うるう年なら366日、平年(うるう年ではない年)なら365日。時間で言えば、うるう年なら8784時間、平年なら8760時間だ。そのちょうど真ん中にあたるのは、うるう年なら7月2日の深夜0時、平年なら同日正午と、どちらも7月2日に「1年の真ん中」を迎える。

 ただし、「うるう秒」の挿入が実施される年は例外もある。うるう秒は、地球の自転とのずれを調整するために不定期で実施され、これまで、日本時間の1月1日または7月1日の8時59分59秒と9時00分00秒の間に「8時59分60秒」がうるう秒として挿入されてきた。7月1日までに実施された場合、1回につき、前述の「1年の真ん中」の時間がさらに0.5秒ずつ前にずれることになる。そのため、うるう年でうるう秒が実施された年の「1年の真ん中」は7月1日の23時59分59秒5(2回挿入された場合は同秒0)となる。最近では、1992年、2008年、2012年がこれに当たる。