有機化合物には、シクロアワオドリンという名前のものがある。
1991年、徳島文理大学薬学部の西沢麦夫教授の研究グループが発表した。名前の由来は「阿波踊り」。構造式の形が阿波踊りに見えることから名付けられた。
シクロアワオドリンは、D-グルコースが6つから8つ環状に繋がった環状オリゴ糖のシクロデキストリンを元に、使われているD-グルコースをL-ラムノースに変えた類縁体を人工合成して作られた環状オリゴ糖。
α-シクロアワオドリンとβ-シクロアワオドリンがあり、それぞれL-ラムノースが6つと7つ環状に繋がっている。
また、L体の糖からなる初めての環状オリゴ糖でもある。