日没や日の出で太陽の上側の弧がわずかに現れてたときに、一瞬だけその部分が緑色に輝くことがある。これを「グリーンフラッシュ(緑閃光)」という。
夕日が赤く見えるのは、太陽からの光が地球の大気に斜めに入射することにより、太陽光が屈折し、長い波長の赤い光だけが地表に届くため。一方、グリーンフラッシュは、地平線や水平線で赤い光が隠れ、短い波長の緑の光だけになった時に緑色に見える。
実際に観測できるのは極めてまれだ。地平線や水平線が見える高い山や離島などで、かつ気温や空気の透明度などの条件が整った場合にのみ見ることができる。
稀有な現象であることから、ハワイやグアムでは、グリーンフラッシュを見ると幸せになれるという言い伝えがある。