野球やテニスなどでよく耳にする「軟式」と「硬式」。実は卓球にもある。
現在一般的に行われているのは硬式卓球で、世界的にも同様だ。一方、軟式卓球は日本独自のものである。ちなみに、軟式野球や軟式テニスも日本発祥の競技だ。
軟式卓球で使われる球は直径36.9~38.9mmと、硬式よりやや小さくて軽い。その分よく跳ね返るため、ネットの高さは硬式より2cm高い17.25cmと定められている。一説には日本は部屋が狭く、球が当たって周りの物を壊さないように生まれたとされており、実際に卓球台も硬式より小さい。
ラリーがよく続くため初心者でも楽しみやすいのが特長だが、その反面、試合時間が長くなる。大会でも硬式が主流となっていき、軟式卓球の日本大会である「全日本軟式選手権大会」は、北海道旭川市で行われた2001年度大会を最後に幕を閉じた。