天気予報でも馴染み深い、低気圧と高気圧。その基準は、1気圧(1013hPa)より低いか高いかで決めているのかというと、そういうわけではない。
気圧は空気の重さによって変わる。空気の重さは、暖かいと軽くなるため、その重さによってかかる圧力は比較的低い。反対に、冷たいと重くなるため、圧力は比較的高くなる。その空気があるところに、それぞれ「低気圧」「高気圧」が存在する。2つの呼び分けは、数値的な基準があるのではなく、ある場所の気圧が周りより低いか高いかによって決まるのだ。
そのため、低気圧より気圧の数値が低い高気圧や、高気圧より気圧の数値が高い低気圧が存在することもまれにある。