紙を切り離しやすくするために施される工夫といえば今やミシン目だ。だが、切手はミシン目ではなく、いくつかの丸い穴が開けられた荒い形をしている。ミシン目にしないのは、偽造防止のためだという。
この穴は「目打ち」と呼ばれる。切り離しにくいこの特徴的な形は、間隔や並びが異なれば目視でも偽造だとわかり、模倣が困難であると偽造防止に役立っている。
目打ちの入った切手はイギリスで始まり、日本では1872年から発行されるようになった。1997年からは一部が楕円形をした切手も発行されている。
また、1989年からは記念切手でシール式の切手も発行されているが、特殊な印刷技術や材料を使い、偽造を防いでいる。