カメは危険な目に遭いそうになると、頭を甲羅の中に入れて身を守る。だが、中には、頭が大きくて甲羅の中に入れることができない種類もある。
その名も、オオアタマガメ。甲羅の長さは20cmほどで、頭は甲羅の半分近い大きさだ。
頭を引っ込めることはできないが、代わりに頭は1枚の大きな鱗で覆われ、さながらヘルメットを付けたような状態で身を守っている。
さらに、鋭い爪を引っ掛けて木や岩などによじ登り、カメでありながら長い尻尾で筋肉が発達しているため、枝に巻きつけてぶら下がることもできるという。危険な目に遭いそうになると、鋭く尖ったクチバシでシューシューと音を立てて相手を威嚇するという習性もある。