普段は規則的かつ正確な巣を作るクモ。コーヒーを飲ませるとでたらめな巣を作り始める。
ドイツの薬理学者、ピーター・ウイッドが発見した。ウイッドはクモ好き仲間との話の中で、クモはコーヒーを飲むのかと疑問に思い、自身が飼っていたクモに飲ませたという。
コーヒーに含まれるカフェインによりクモの中枢神経が麻痺し、網の目の感覚の荒いでたらめな巣を作り始める。人間でいう酩酊状態になるためで、数時間後には元の状態に戻る。
ウイッドの実験によれば、メスカリンやストリキニーネなど幻覚剤よりも、カフェインの方が傾向が顕著に見られた。だが、時間の感覚には影響せず、普段巣を作るのと同じ時間帯に巣を作り始める。