引っ越し業者は、普段よく見かける薄茶色のダンボールではなく白いダンボールを使っている。これは、色彩心理的に最も軽く感じる白を利用し、運搬時の作業員の負担を軽減して効率化を図るために始まった。
色彩心理学的に、人は色が明るい(明度が高い)ほど軽く感じる。白は中でも最も明るい色である。また、白は綿や雪など軽いものをイメージしやすいことも手伝い、軽く感じるのだ。白いダンボールは、市販されている薄茶色のダンボールと比べ8割前後の重さに、また、真っ黒のダンボールと比べ約53%の重さに感じさせる効果がある。
白いダンボールを使う理由には他にも、清潔感があること、文字を書いたときに見やすいことなどがあるが、軽く感じるからという理由が最も大きい。