書店に長時間いると突然便意を催す現象が現れる人がいる。この現象は一般に「青木まりこ現象」として知られる。
本について扱った月刊誌『本の雑誌』(本の雑誌社)に青木まりこという人物が寄せた投書に由来。同誌の40号(1985年発行)に「本屋に行くと何故かトイレに行きたくなる」という彼女の声が掲載された。
掲載後、投書を読んだ複数の読者から同社の元に、自分も同じ症状になるという投書が寄せられた。編集長の椎名誠は「青木まりこ現象」と名付け、同誌41号で「いま書店界を震撼させる現象」として特集。広く知られるようになった。
原因として有力な説に、本屋での独特の空気やインクの香りによる誘発、普段トイレで本を読んでいることによる条件反射、トイレがない書店でトイレに行きたくなったらという不安による精神的プレッシャーという説があるが、未だ解明には至っていない。