世界で日本語を公用語にしているのは、パラオの南西部に位置するアンガウル州のみである。
アンガウル州の憲法第12条第1項で明記されている。同項に、公用語として、パラオ語、英語、日本語を規定している。しかし、アンガウル州で日常会話として日本語を用いる住民は、現代ではいない。
一方、日本の憲法や法令などには、日本語を公用語とする直接の規定はない。そのため、アンガウル州は世界で唯一、日本語を公用語としていることになる。
公用語としての規定はないが、裁判所法第74条で、裁判所で「日本語を用いる」ことが規定されている。また、そもそも法令は日本語で書かれていること、日本国内では日本語が日常会話で用いられ、日本語の話者自体も圧倒的に多いのが日本であることから、日本語が日本の事実上の公用語であるのは明白である。