ゆびきりげんまんは嘘をつくと「針を千本飲む」だけでは済まされない

情報提供: 水平リーベ探偵団 様||No.116

 ゆびきりげんまんは「ゆびきりげんまん 嘘ついたら針千本飲ます」と歌われるが、後の歌詞「嘘ついたら針千本飲ます」だけでなく、前の歌詞「ゆびきりげんまん」にも同意する必要がある。

 「ゆびきり」とは指を切ることを、「げんまん」とはげんこつ1万回を表す。ゆえに、続く「嘘ついたら針千本飲ます」という歌詞と合わせると、嘘をつくと「指を切られ、一万回殴られ、針を千本飲ませられる」ということになる。

 ゆびきりは、多くの客と関係を持つ遊女が、本気で好きになった人に対し愛情を誓う証として小指を切り落としたという風習に由来する。この風習が庶民に伝わっていくうちに、単に約束を必ず守る意味に変わっていったものである。

 風習はやがて童歌として歌い継がれ、約束を必ず守る証を強めるために、次第に「げんまん」や「針千本飲ます」という歌詞が追加されていったとされる。