歴代将軍の中には、くじ引きで決まった将軍もいる。
その人物は、室町幕府第6代将軍、足利義教。
5代将軍の義量が、将軍になった1年11ヶ月後と急に亡くなってしまい、4代将軍の義持は、6代将軍を指名することになった。だが、義持は後継者の指名を拒否し、将軍代理に就いた。
義持はその後、危篤に陥るが、なおも後継者の指名を拒否。群臣たちは評議を行い、義持の弟にあたる梶井義承、大覚寺義昭、虎山永隆、足利義教の中から、くじ引きで決めることを選ぶことにした。
義持の死去前日、石清水八幡宮でくじが引かれ、義持の死亡後に開封。その結果、足利義教が次期将軍に決まった。